入居直後、退去前、立会い直前の3回に分けると比較しやすいです。
部屋内の位置が分かる引き写真と、状態が分かる近接写真をセットにします。
玄関から順番に回る動画を1本残すと、部屋全体の流れを説明しやすくなります。
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別案件に対する法的助言ではありません。実際の交渉、請求、提出方法は、管理会社、保険会社、専門家、弁護士などに確認してください。
- 入居日は荷物を入れる前に、部屋全体と傷の近接写真をセットで撮る
- 退去日は掃除後、立会い前、鍵返却前の状態を動画でも残す
- 傷だけでなく、エアコン、給湯器、換気扇、水回り、窓、鍵、メーターも撮影する
- 写真の明るさ、距離、向きがバラバラだと比較しにくいので、部屋ごとに順番を決める
- 撮影日時とサーバー受信日時が内部記録として残る形にして、あとから説明できる状態にする
賃貸の入居時・退去時は、あとから『最初からあった傷か』『通常損耗か』『退去時に増えた傷か』が争点になりやすい場面です。部屋全体、傷の近接、設備、メーター、鍵、書類を、撮影時点とサーバー受信時点が残る形で保管しておくと、管理会社や貸主との説明がしやすくなります。
賃貸物件のトラブルで多いのが、入居時にはすでにあった傷や汚れを、退去時に入居者の責任として扱われるケースです。床のへこみ、壁紙の汚れ、ドア枠の傷、浴室のカビ、設備の動作不良などは、数か月後や数年後に記憶だけで説明するのが難しくなります。
そこで重要なのが、入居した日、退去する日、立会いの前後に、客観的に見返せる形で写真・動画を残しておくことです。普通のカメラロールに保存するだけでも初動としては役立ちますが、証拠として使う可能性があるなら、撮影後すぐにサーバーへ保存し、後から編集しにくい形で保管する方が安心です。
なぜ入居時の写真が重要なのか
入居時の写真は、退去時に『この傷は入居前からあった』と説明するための出発点になります。
賃貸の原状回復では、入居者がすべての傷や汚れを負担するわけではありません。通常の生活で生じる損耗、経年変化、入居前から存在した傷などは、事実関係を分けて考える必要があります。
しかし、退去時に初めて傷を指摘されると、入居者側も管理会社側も、いつ発生したものかを記憶で争うことになります。写真があれば、少なくとも『その時点で存在していたか』を確認する材料になります。
- 床、壁、天井、建具、窓、収納、ベランダを部屋ごとに撮る
- 傷や汚れは、部屋全体の位置が分かる写真と近接写真を両方残す
- 設備不良は、スイッチ操作や水漏れの様子が分かる短い動画も残す
- 管理会社へ送ったメールや点検表も別途保管する
入居時に撮るべき場所チェックリスト
荷物を入れる前に、玄関から時計回りで同じ順番に撮影すると抜け漏れが減ります。
入居後に家具を置いてしまうと、床や壁の傷が隠れます。できれば鍵を受け取った当日、家具や段ボールを入れる前に撮影してください。
撮影のコツは、部屋を一筆書きのように回ることです。玄関、廊下、洗面、浴室、トイレ、キッチン、リビング、各部屋、収納、ベランダという順番を固定すると、あとで見返すときにも探しやすくなります。
- 玄関ドア、鍵、ドアチェーン、郵便受け、インターホン
- 床のへこみ、フローリングの剥がれ、カーペットの染み
- 壁紙の破れ、画びょう跡、家具跡、日焼け、カビ
- 窓、網戸、サッシ、結露跡、カーテンレール
- キッチンの焦げ、換気扇、シンク下、水漏れ跡
- 浴室、洗面、トイレのカビ、割れ、排水、換気扇
- エアコン、給湯器、照明、コンセント、ブレーカー
- ベランダ、物干し、排水溝、室外機まわり
あとから説明できる写真・動画を残すなら
Evidence Cameraは、撮影した写真・動画をそのままサーバーへ保存します。撮影日時、受信日時、ハッシュを保持し、必要な記録だけをあとから共有できます。
退去時・退去立会い前に撮るべきもの
退去時は、掃除後の状態と、鍵を返す直前の状態を残しておくのが実用的です。
退去時は、荷物を出した直後、掃除後、立会い前の状態を残します。特に、退去立会いで指摘されそうな箇所は、部屋全体と近接の両方を撮ってください。
動画も有効です。玄関から入り、各部屋をゆっくり回り、床、壁、天井、水回り、収納を順番に写すだけで、部屋全体の状態を説明しやすくなります。
家具で隠れていた床や壁を確認し、目立つ傷がある場合は位置が分かる写真と近接写真を残します。
床、壁、水回り、収納、ベランダを、入居時と同じ順番で撮ると比較しやすくなります。
玄関から各部屋を回り、最後に鍵、メーター、ポスト、室外機なども写します。
立会いで指摘された箇所は、指摘直後にもう一度撮影して、何を問題にされたのか分かるようにします。
証拠写真として見やすく撮るコツ
『どこにある傷か』と『どんな状態か』の両方が分かる写真を残すのが基本です。
傷の近接写真だけでは、部屋のどこを撮ったのか分からなくなることがあります。逆に、部屋全体の写真だけでは、傷の深さや汚れの程度が分かりません。必ずセットで撮るのがコツです。
暗い部屋では、窓を開ける、照明をつける、同じ角度から複数枚撮るなどして、状態が読み取れる写真にします。ブレやピンぼけは後から取り返しがつきません。
- 傷1か所につき、引き写真、近接写真、角度違いの3枚を基本にする
- 大きさが分かるように、メジャーや硬貨を横に置く
- 水漏れや異音は写真だけでなく動画も残す
- 窓際や浴室など暗くなりやすい場所は、露出を上げて撮る
- 部屋名や箇所名をファイル名やメモに入れると後で探しやすい
スマホ内だけに保存していると、削除、機種変更、バックアップ失敗で失う可能性があります。重要な撮影は、撮った直後にサーバーへ保存される仕組みを使うと安心です。
Evidence Cameraで残す場合の流れ
Evidence Cameraでは、撮影した写真や動画をそのまま保存し、撮影日時、サーバー受信日時、ハッシュを内部記録として保持します。
賃貸トラブルでは、後から写真を選んでアップロードするより、撮影したものがそのままサーバーへ保存される方が説明しやすくなります。画面に細かな技術情報を並べる必要はありませんが、必要なときに説明できる内部記録を残すことが大切です。
撮影後は、部屋ごとにコレクションを分けておくと管理しやすくなります。たとえば『2026年5月 入居時』『2028年3月 退去時』のように時点ごとに整理します。
物件名、部屋番号、入居日や退去日が分かる名前にします。個人情報を入れすぎないよう注意してください。
玄関から時計回りに撮るなど、同じ順番で撮影すると後から比較しやすくなります。
部屋全体の中での位置と、傷の状態が分かる近接写真をセットにします。
管理会社や専門家へ見せる必要がある場合だけ、対象の証拠を共有します。
よくある失敗
撮影しているつもりでも、あとで見返すと使いにくい写真になっていることがあります。証拠撮影では、きれいな写真よりも、説明しやすい写真を優先してください。
- 近接写真だけで、部屋のどこか分からない
- 暗くて傷の状態が読めない
- 入居時は撮ったが、退去時に同じ角度で撮っていない
- LINEやメールで送った写真だけが残り、元データを失った
- 撮影日が曖昧で、いつの状態か説明できない
まとめ
賃貸の入居時・退去時は、あとから『最初からあった傷か』『通常損耗か』『退去時に増えた傷か』が争点になりやすい場面です。部屋全体、傷の近接、設備、メーター、鍵、書類を、撮影時点とサーバー受信時点が残る形で保管しておくと、管理会社や貸主との説明がしやすくなります。
よくある質問
入居時の写真は何枚くらい撮ればいいですか?
部屋の広さにもよりますが、1Kでも50枚以上になることは珍しくありません。枚数を減らすより、部屋全体、床、壁、水回り、設備、傷の近接を漏れなく撮ることを優先してください。
動画も撮った方がいいですか?
はい。写真は細部の確認に向いており、動画は部屋全体の流れや位置関係を説明するのに向いています。退去時は通し動画を1本残しておくと便利です。
写真だけで原状回復費用を必ず回避できますか?
写真があれば必ず費用を回避できるわけではありません。ただし、いつどのような状態だったかを説明する材料になります。個別の負担判断は契約内容、使用状況、経年劣化、専門家の判断によって変わります。
管理会社に送る前に何を確認すべきですか?
物件名、部屋番号、個人情報、他人の顔、郵便物など、不要な情報が写っていないか確認してください。必要な写真だけを共有し、元データは自分でも保存しておくのが安全です。
参考資料
- 国土交通省: 原状回復をめぐるトラブルとガイドラインhttps://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000020.html
- 国民生活センター: 賃貸住宅の退去時の原状回復などのトラブルに注意https://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20230201_2.html
- 東京都住宅政策本部: 賃貸住宅トラブル防止ガイドラインhttps://www.juutakuseisaku.metro.tokyo.lg.jp/juutaku_seisaku/300soudan.htm
入居時・退去時の状態を、その場で保存する
Evidence Cameraは、撮影した写真や動画をそのままサーバーへ保存します。あとから説明しやすいよう、撮影日時、サーバー受信日時、ハッシュを内部記録として保持しながら整理できます。
登録に必要なのはメールアドレスだけです。撮影した写真・動画は、あとから必要な記録だけ共有できます。